直腸から始まって大腸全体に炎症が広がる病気に潰瘍性大腸炎とクローン病という病気があります。血便や膿などの分泌物の混じった下痢状の便が1日に5~6回あって、発熱、全身衰弱、貧血などの症状を伴います。大腸全体に広がると治すのが大変ですので、病気が直腸や大腸の一部にとどまっている初期の段階で徹底的に治す必要があります。
多くは食事療法と内服薬で改善してきます。
良くなったり、悪くなったりを繰り返しながらだんだんに快方に向かっていきますので根気よく治療を続けることが重要です。
手術で腸を部分的に取らねばならないことは比較的少ないです。