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役立つ情報、コラム・雑学 臨床肛門病技能指導医・大腸肛門病学会認定施設

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高山クリニックQ&A

1.手術前の注意点

Q. 手術日に特別の準備が要りますか?
A. 要りません、ただよく睡眠をとって体調は良くしておいてください。前日の過度の飲酒は避けてください。

2.手術当日に関して

Q. 手術当日特別持参すべきものはありますか?
A. 特にありません。
Q. 一人で帰れますか?
A. 通常お一人で帰宅なさいます。当日車の運転はできません、皆さんバス電車などで帰宅します。場合によってタクシーをお呼びすることも可能です。

3.手術費用に関して

Q. 健康保険は使えますか?
A. 使えます。保険診療です。
Q. 手術費用はいくらですか?
A. 病気により異なりますが、一般的痔核の根治手術で3割負担の場合約3万円です。痔ろうの根治手術は約5万円です。

4.手術について

Q. どんな手術をするのですか?
A. 肛門科の手術方法はスタンダードというものが現在確立しております。
当院ではこのスタンダードを行っております。痔核に対してはひし形に切除して縫合します。痔ろうは原則患部のくりぬき切除、肛門括約筋の再縫合閉鎖をします。病変が大きく深い場合はシートン法を行います。
裂肛に関しては固く瘢痕した部分を取り除き、全体の伸展拡張を行い、術後の軟膏使用でほとんどの場合治ります。括約筋切開を必要とすることは稀です。
Q. シートン法という言葉をよく聞くのですがなんですか?
A. シートン法とは痔ろうの管の入り口から出口までゴムを通し、そのゴムの自然排出を利用して痔ろうの病変部分を除去する方法です。おしりの筋肉に対する損傷が大変少なくきれいに治ります。欠点としては完治まで場合によっては半年以上と時間がかかります。
ただその間、月に2回ぐらいの通院は必要ですが、社会生活は通常どおり行えます。
Q. 麻酔はどうやってするのですか?
A. 点滴のところから眠くなるお薬を使う静脈麻酔とおしりの近くに注射をする仙骨硬膜外麻酔を併用します。
Q. 麻酔の範囲はどこですか?
A. おしり周りだけです、頭も足も麻酔されません。
Q. 麻酔が覚めるのはいつですか?
A. 通常麻酔後2~3時間ぐらいで歩行可能になります。ただ完璧に麻酔薬が体から排泄されるのは翌朝で、麻酔の薬と合わないとそれまで気分が悪い方がたまにいらっしゃいます。この場合急いで動くと吐いたりするので、ゆっくり体を動かすようにしてください。

5.手術後に関して

Q. 術後の通院はどのくらい必要ですか?
A. 手術の次の診療日にまず診せていただきその後の注意点をお話しします。その後最初の1週間は週2回、以後週1回が基本で痔核の場合通常1か月半で終了します。痔ろうの場合は2か月くらいかかることもあります。またシートン法を選択した場合は半年ぐらい必要ですが、この間の通院は月2回ぐらいです。
Q. 仕事はいつからできますか?
A. ほとんどの方は術後2日目は出社しています。もちろん多少の痛みは続きますが一応仕事はできるレベルです。
Q. 術後便は出ますか?
A. 便をしっかり出すことが最も重要で、そこを診察でよく診ていきます。当初排便回数が多くなります。傷はお尻に便のないときだけ治っていきますので、便をこらえないでまめにトイレに行くことが重要です。
Q. 痛みはいつまで続きますか?
A. 個人差がかなりありますが、多くの方は2日目は出社しますので著しいということはないと思います。1週間たつとかなり楽になった言う声をよく聞きます。
Q. 出血はいつまで続くのですか?
A. ガーゼが汚れる程度の出血は約1か月あります。きわめて稀ですが止まらない大出血がおこることがあります。およそ500~1000人に1人ぐらいで、術後約2週間前後に起こることが多いです。特に術後の排便がうまくできないと起きやすいです。血を止める処置が必要になることがあるので、この場合まず当院に連絡をください。
Q. 術後の経過が思わしくない場合がありますか?
A. ほとんどの方は問題なく経過しますが、時に傷の治りの遅くなる方がいます。特に術後のお薬の服用や軟膏の挿入がうまく行われないと起きます。術後のお薬は極めて重要です。
Q. 術後に海外出張があるのですが可能ですか?
A. なるべく術後2週間は日本にいていただきたく思います。
Q. スポーツはいつからできますか?
A. 過激な運動は術後2週間は控えてください。
Q. 術後温泉はいつからいけますか?
A. 2週間すれば構いません。