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肛門科・日帰り手術 臨床肛門病技能指導医・大腸肛門病学会認定施設

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日帰り手術

 当クリニックでは肛門手術は日帰りで行っております。
 いまだにお尻の手術は「大変に痛いもので入院していても大変つらい」という恐怖認識が一般に広いのは事実ですが、手術方法、麻酔の方法そしてなによりも痛み止めの効果的な使い方の確立で、かなり楽な経過をとるようになりました。
 当院では開院以来20年以上にわたり例外なく日帰りで行ってきた実績と経験があります。きちんとなおして快適なお尻生活を送っていただきたく思います。

手術前の注意

  • 当日特別持って来ていただくものはありません。
  • 前の日は十分に睡眠をとってください。
  • 当日は軽く朝食をすませてきてください。

手術の手順

  1. 排便を済ませてから術衣に着替えます。
  2. 手術台にうつぶせに寝ます。
  3. 腕に点滴をします。
  4. 麻酔科専門医が点滴のところから眠くなる薬を投与します。
    お薬が効いた後、腰から麻酔の注射をします(仙骨硬膜外ブロック麻酔)。
    麻酔の範囲は肛門周囲の臀部回りだけとなり、不安・苦痛の少ない麻酔方法となります。
  5. 麻酔が十分効いたところで手術が始まります。手術時間は30分ほどです。
  6. 手術終了後麻酔が十分覚めるまで約2時間程ベッドで休憩します。

手術の内容

病気の種類によって異なります。原則としていぼ痔ではその切除、肛門の狭い人はそれを広げる、痔瘻は患部のくりぬきを行います。

手術後の注意

  • 当日はまっすぐに帰宅して安静にしてください。
  • 当日の入浴、アルコールは禁止です。
  • お薬として腫れ止め、化膿止め及び2種類の痛み止めが出ますので指示どおりに必ず服用してください。
  • 食事はその日の夕食から1日分はこちらから出します。最初の1日はこれだけにしましょう。
    水分の制限はありません、なるべく多く飲水して便が固くならないように気をつけましょう。 タバコ、コーヒーなどの刺激物はやめましょう。
  • 翌日からの食事は徐々に普通に戻します。暴飲暴食は避けてください。
    1週間は規則正しい生活を送って、アルコールは避けてください。
  • 手術後最初の排便は手術の翌日あるいは翌々日に起きます。
    トイレはしっかり力んで短時間で済ませましょう。排便後に入浴すると楽になります。
    術後は毎日規則正しい排便が最も重要です。必ずいつも同じ時刻にトイレに行くように心がけてください。
    便通を良くするお薬を出しますので服用してください。
  • 排便後はなるべく弱めのシャワーなどでお尻をきれいにしてください。軟膏を1日2回肛門内に挿入してください。
  • 仕事は手術後2日ぐらいはできればお休みがあったほうがよいと思われます。
    特に不眠や過労にならないようにしてください。
    肛門部が冷えると痛みの原因になります。長時間の同じ姿勢は避けましょう。
  • 全治までの期間は通常1~2ヶ月みてください。